
糖化(AGE)と老化
AGE(終末糖化産物)とは何か、どうたまるのか、測れるのか、戻せるのか、そして何を食べどう調理すればよいのか。「体がこげる」と言われる糖化を、査読総説と一次情報から、基礎から食事までやさしく整理する特集です。
- メイ&トキの対話話題を検証2026年9月28日
たまったAGEは「戻せる」のか ─ 分解・架橋切断の現在地
たまってしまったAGE(糖化)は戻せるのでしょうか。答えは段階によって違います。初期のゆるい糖化は、体の酵素FN3Kが実際にある程度もとに戻します。代表的な付加物CMLは、2025〜2026年に改変酵素CMLaseがヒト組織で外せました。ただし、組織を硬くする最大の犯人である架橋グルコセパンは、いまだ誰も戻せていません。昔の架橋切断薬アラジェブリウムの教訓も含め、「戻す」より「これ以上作らない」が現実解である現在地を、正直に線引きします。
- メイ&トキの対話基盤成分2026年9月16日
AGEと体 ─ 肌・血管・腎臓・脳との関係はどこまで言えるか
AGE(糖化)は「肌に悪い」「血管に悪い」とよく言われます。ただし臓器ごとに証拠の強さは違います。共通の仕組み(架橋で組織を硬くする・RAGEで炎症)は妥当で、実感・実証がいちばん筋の通るのは肌と血管です。一方で腎臓や脳は、逆向きの因果や交絡が多く、まだ慎重に見るべきです。特集第4回は、AGEと臓器の関係を「どこまで言えて、どこからが未確定か」で正直に線引きします。
- メイ&トキの対話話題を検証2026年9月12日
AGEは測れるのか ─ 皮膚AGE・血中CML・HbA1cの違い
「AGEを測る」とされる方法は主に3つあります。HbA1c、皮膚AGE(皮膚オートフルオレッセンス)、血中CMLです。ただし3つは"別のもの"を測っており、すべてを代表する一つの「AGE値」はありません。HbA1cは糖化の初期段階、皮膚AGEは蓄積を光で(予測に実績はあるが限界もあり)、血中CMLは解釈が難しい。特集第3回は、それぞれ何を・どこで・いつの分を見ているのかを、査読研究にもとづいて正直に線引きします。
- メイ&トキの対話入門2026年9月11日
AGEはどうやってたまるのか ─ 血糖・加熱・時間の3つの入口
AGE(糖化)は、血糖・加熱・時間という3つの入口からたまります。体の中では血糖と、その代謝でできる反応性の高い副産物(メチルグリオキサールなど)が、全身のタンパク質を"その場"で糖化します。食事からは、調理でできたAGEが消化され一部が吸収されます。そして戻りにくいAGEは、長もちタンパク質に年月をかけて積み上がります。特集第2回は、3つの入口で「どのようにAGEがたまるのか」を、査読研究にもとづいてやさしく整理します。
- メイ&トキの対話入門2026年9月10日
AGE(糖化)とは何か ─ 「体がこげる」の正体をやさしく
「糖化」「AGE」という言葉をよく聞くようになりました。AGE(終末糖化産物)は、糖がタンパク質などにこびりついてできる物質の総称で、パンやステーキの焼き色と同じ「メイラード反応」から生まれます。体の中でも(血糖から)、食事からも(高温の加熱で)できます。老化との関わりで有力なプレーヤーですが、「AGE=老化のすべて」ではありません。特集の第1回は、まず言葉を正確に、やさしく整理します。