脳オルガノイドから赤ちゃんに似た脳波を検出

こんにちはyutaです。
今日は脳オルガノイドから脳波似た信号が発せられたという何ともセンセーショナルなニュースについて書きたいと思います。
オルガノイドは試験管内で作られた臓器であり、実際の臓器より小型で単純であるものです。例えば腎臓オルガノイドは、部分的に見れば実際の腎臓と同じく血液をろ過し尿を生成する機能を有しているが、ろ過した尿を排出する機能がないという特徴があります。
現在までに、米ハーバード大学の研究チームが2017年に論文で「脳オルガノイドが大脳皮質や光を感受する網膜細胞などの細胞を発達させる」と報告しています。
2018年にはソーク研究所で脳オルガノイドをマウスに移植し機能的なシナプス結合を認めた上で233日の生存を確認しています。
そして2019年にカリフォルニア大学サンディエゴ校の神経科学者アリソンムオトリ教授らが「脳オルガノイドからヒトの脳波と似た信号を検出した」と報告しました。
概要を簡単に…
●脳オルガノイドを成熟させることでニューロンネットワークの発達に成功
●生後1年未満の未熟児39人からの脳波をAIで学習
●マルチ電極アレイという装置で脳オルガノイドの出す信号を検出し、上記の未熟児の脳波と比較
●脳オルガノイドの出す信号は脳オルガノイドが成長するごとに多様化するが、成長は10ヶ月ほどで停止する
現状ではムオトリ教授の見解でも言われているように意識を有するような複雑な構造は持っていないように思えますが、創薬スクリーニング、脳神経の発達メカニズムの解明や、てんかんなどの脳疾患のモデル化などにも活用できるそうです。
一方で、このまま急速に脳オルガノイドが発展すると脳オルガノイドが意識を有してしまうなどの倫理的な問題もあり、ガイドラインの制定が急がれています。現状でも脳オルガノイドが意識を有しているという意見もあるそうですが…
我々の立場としては、倫理がどーのこーのでなく脳を作り出して古い脳と交換できるような未来が望ましいですがやはり難しいのでしょうか笑
実際に脳オルガノイドの技術的問題と倫理的問題をなんとか突破して脳全体を作ることができたとしても、脳移植の技術もないしまだまだ不老不死までは遠そうですね
この記事は、旧ブログ『私たちは死なない』(Ameba)からの移行記事です。