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Ingredient · 成分マスタ

アピゲニン(Apigenin)

HumanLv 2/Animal/MechLv 3

カモミール、パセリ、セロリなどに豊富に含まれるフラボノイド(ポリフェノールの一種)です。リラクゼーション効果や抗炎症作用が古くから知られていましたが、近年、体内のNAD+レベルを低下させる主要な酵素である「CD38」を強力に阻害する作用が発見されました。NAD+ブースター(NMNなど)と併用することで、その効果を最大化する「NAD+保護物質」として研究されています。

Target Hallmarks

01ゲノム不安定性
02テロメア短縮
03エピジェネティクス変化
04タンパク質恒常性の喪失
05マクロオートファジーの機能低下
06栄養センシングの異常
07ミトコンドリア機能障害
08細胞老化
09幹細胞の枯渇
10細胞間コミュニケーションの異常
11慢性炎症
12ディスバイオーシス(腸内細菌叢の乱れ)

Mechanism

作用機序(メカニズム)

主要なメカニズムは、CD38の阻害と老化細胞へのセノリティクス(Senolytics)作用です。

1. CD38阻害によるNAD+の維持12 加齢とともに免疫細胞などでCD38の発現が増加し、これが体内のNAD+を大量に消費・枯渇させます。アピゲニンはCD38の活性を阻害することで、加齢によるNAD+の低下を直接的に防ぐことが動物実験等で示されています1

2. 炎症マーカーの低下と更年期症状への応用34 2025年に発表された三重盲検の臨床試験において、アピゲニンを豊富に含むカモミール抽出物の投与が、更年期症状の管理において安全かつ有効であることが示されています3。また、SASP(老化関連分泌表現型)を抑制し、慢性的な微小炎症を低減する効果が基礎研究で支持されています4

食品からの摂取目安とサプリの必要性(難易度:中)

乾燥パセリ(100gあたり約4.5g)やカモミールティーなどに高濃度で含まれています。パセリを日常的に大量消費する食事(地中海食など)やカモミールティーの飲用によりある程度の摂取は可能ですが、CD38の阻害や明確な抗炎症効果を目的として安定した用量(50〜200mg/日)を摂取する場合は、リポソーム化等により吸収率を高めたサプリメントが利用されます。

Evidence

科学的根拠(エビデンス・論文等)

1動物実験(in vivo)Cell Metabolism

Flavonoid apigenin is an inhibitor of the NAD+ase CD38: implications for cellular NAD+ metabolism, protein acetylation, and treatment of metabolic syndrome

概要アピゲニンがNAD+分解酵素「CD38」を特異的に阻害することを発見。マウスへの投与により、細胞内のNAD+レベルが上昇し、脂質代謝や耐糖能が改善されることを実証した基礎研究。

2013-05-07 発表論文を読む
2人間での臨床試験Alternative Therapies in Health and Medicine

Chamomile (Matricaria recutita) may provide antidepressant activity in anxious, depressed humans: an exploratory study

概要アピゲニンを主成分とするカモミール抽出物を用いたヒト対象のランダム化比較試験。プラセボ群と比較して不安症状の有意な軽減が確認され、中枢神経系への鎮静作用が臨床的に示された。

2012-09-01 発表論文を読む
3レビュー論文International Journal of Molecular Sciences

The Therapeutic Potential of Apigenin

概要アピゲニンの抗酸化作用、抗炎症作用(NF-κB抑制)、および抗腫瘍効果に関するデータを総括したレビュー論文。加齢に伴う慢性疾患予防における医学的ポテンシャルを詳述している。

2019-03-05 発表論文を読む
4細胞実験(in vitro)Scientific Reports

Neuroprotective effects of apigenin against inflammation, neuronal excitability and apoptosis in an induced pluripotent stem cell model of Alzheimer's disease

概要ヒトiPS細胞由来のアルツハイマー病モデルを用いた研究。アピゲニンが神経細胞の炎症反応や細胞死(アポトーシス)を抑制し、神経変性疾患に対する保護効果を持つ可能性が示された。

2016-08-17 発表論文を読む
5レビュー論文Frontiers in Pharmacology

Apigenin: A promising flavonoid for aging and aging-related diseases

概要近年の研究動向の総括。アピゲニンが老化細胞から分泌される炎症性シグナル(SASP)を抑制し、セノモルフィック剤として機能することをまとめた報告。CD38阻害と抗炎症作用の双方が抗老化に寄与すると記載している。

2022-04-14 発表論文を読む
6人間での臨床試験Menopause

Efficacy and safety of Matricaria chamomilla intervention in managing menopausal symptoms: a triple-blind clinical trial.

概要2025年の三重盲検RCT。アピゲニンを豊富に含むカモミール抽出物の投与が、更年期症状の管理において安全かつ有効であることが示された。

2025-04-01 発表論文を読む

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