Ingredient · 成分マスタ
エピタロン(Epitalon)
ロシアのウラジミール・ハビンソン教授らにより、松果体由来のポリペプチド(エピタラミン)を基に合成された4つのアミノ酸からなるテトラペプチドです。細胞の分裂寿命を決定する「テロメア染色体の末端にある「命の回数券」。細胞分裂のたびに短くなり、限界に達すると細胞は老化・死滅する。」の長さを維持する酵素(テロメラーゼ)を活性化する物質として、ロシアを中心に数十年間の研究実績があります。動物実験における寿命延長効果や、高齢者の死亡率に関する疫学データの報告が存在します。
Target Hallmarks
Food — 食品からの摂取可否
食品から摂れるか
食事ではほぼ不可能
合成テトラペプチド(Ala-Glu-Asp-Gly)で食品中には存在しない。注射剤として旧ソ連/ロシアで開発、現在も主にロシア圏で使用
主な食材 / 1食目安 → 含有量
- 01注射剤(海外)皮下注射→5-10mg/日 ×10-20日サイクル★ TOP
- 02経口サプリスプレー→生体利用率は議論あり
臨床用量
5-10mg/日 × 10-20日 サイクル投与(Khavinson研究室プロトコル)
サプリ推奨量
個人輸入が必要、研究レベルでヒトRCTは少ない
結論
エピタロンは食品由来ではない合成ペプチド。日本での入手は個人輸入のみで、独立検証された大規模RCTがまだ少ないため、推奨優先度は低い。
Mechanism
作用機序(メカニズム)
主要なメカニズムは、テロメラーゼの活性化および松果体における内因性メラトニン分泌の促進です。
1. テロメラーゼ活性の誘導12 エピタロンは、体細胞において不活性化されているテロメラーゼ酵素の発現を誘導します。ヒト体細胞を用いた培養実験において、エピタロン添加によりテロメア染色体の末端にある「命の回数券」。細胞分裂のたびに短くなり、限界に達すると細胞は老化・死滅する。長が延長し、細胞の分裂限界(ヘイフリック限界)を越えて増殖が継続したことが報告されています1。
2. 老年学における臨床応用34 2026年のレビュー論文において、エピタロンを含む治療用ペプチドが健康寿命の延伸に寄与するメカニズムが総括されています3。また、高齢患者を対象にエピタロン(およびエピタラミン)を長期投与した過去のロシアの臨床研究において、心血管疾患の発生率や全死亡率が対照群と比較して低下したというデータが報告されています4。
食品からの摂取目安とサプリの必要性(難易度:不可(ペプチド製剤))
人工的に合成された特定のペプチド配列であるため、食品には存在しません。消化管でアミノ酸に分解されてしまうため経口摂取(通常のサプリメント)は効果が限定的であり、医療機関での皮下注射や、粘膜吸収を目的としたスプレー製剤等として投与されるのが一般的です。
Evidence
科学的根拠(エビデンス・論文等)
Peptide promotes overcoming of the division limit in human somatic cells.
概要ヒト体細胞へのエピタロン添加によりテロメラーゼが活性化され、細胞分裂の限界(ヘイフリック限界)を突破したことを示す基礎研究。
Epithalon peptide induces telomerase activity and telomere elongation in human somatic cells.
概要エピタロンがヒト細胞においてテロメラーゼ活性を誘導し、テロメアの伸長を引き起こすメカニズムを解明した研究。
Therapeutic peptides in gerontology: mechanisms and applications for healthy aging.
概要2026年発表の総説。エピタロンをはじめとする治療用ペプチドが健康寿命の延伸および老化メカニズムに与える影響を包括的に分析。
Peptides and ageing.
概要ハビンソン教授らによる長期臨床観察。高齢患者における松果体ペプチド製剤の投与が、死亡率と心血管疾患の発生率を低下させたと報告。
Overview of Epitalon — Highly Bioactive Pineal Tetrapeptide with Promising Properties
概要Medical University of Warsaw による包括的レビュー(2025年)。Epitalon(Ala-Glu-Asp-Gly)はKhavinsonら(サンクトペテルブルク生物制御・老年医学研究所)が1980年代にウシ松果体抽出物「エピタラミン」から合成したテトラペプチド。25年以上の研究で:テロメラーゼ活性化、松果体・メラトニン分泌調整、抗酸化・抗変異原性、神経保護を確認。Khavinson研究室の長期観察データではエピタラミン投与群で死亡率が1/2〜1/4。ただし西側で二重盲検プラセボ対照RCTがほぼなく独立検証が不足。
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Research · 研究レベル
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この成分はヒトでの長期安全性データが不十分で、一般市販ルートが限定的です。自己判断での購入・使用は推奨されません。ヒト臨床試験の正式な参加が現実的なアクセス手段です。