Ingredient · 成分マスタ
カルノシン(Carnosine)
β-アラニンとL-ヒスチジンから構成されるジペプチドであり、骨格筋や脳、神経組織に高濃度で存在します。最大の特徴は、タンパク質と糖が結びついて生じる終末糖化産物(AGEs)の生成を抑制する「抗糖化作用」です。加齢による組織の硬化や機能低下を防ぐ物質として研究されており、微小血管機能や運動パフォーマンスに関する臨床試験が行われています。
Target Hallmarks
Food — 食品からの摂取可否
食品から摂れるか
食事+α
牛肉・豚肉(特に赤身)・鶏胸肉に豊富(畜肉由来のみ)。抗糖化効果を期待する用量(500-1000mg)を食事から達成するには肉500g以上必要
主な食材 / 1食目安 → 含有量
- 01牛肉(赤身)100g→約200-400mg★ TOP
- 02鶏むね肉100g→約180-400mg
- 03豚肉(赤身)100g→約200-300mg
臨床用量
500-1000mg/日 (抗糖化・腎機能サポート)
サプリ推奨量
500-1000mg/日 (β-アラニンも代替候補)
結論
畜肉を毎日200-300g食べる人なら食事+αで充分。ベジタリアンや肉嫌いな人はサプリ必須。β-アラニン(カルノシンの前駆体)で代替する選択肢もあり。
Mechanism
作用機序(メカニズム)
主要なメカニズムは、抗糖化作用(メイラード反応の阻害)およびpH緩衝作用です。
1. タンパク質の糖化(AGEs生成)の阻害12 カルノシンは、糖とタンパク質が結合して不可逆的なダメージを与える「糖化(メイラード反応)」の過程に介入します。自らが身代わりとなって糖と結合することで、体内の重要なタンパク質が変性し、AGEs(老化原因物質)となるのを防ぐことが確認されています1。
2. 微小血管機能と炎症マーカーの改善34 2026年に発表されたランダム化比較試験において、慢性冠症候群の患者にカルノシンを豊富に含む食品を投与した結果、微小血管の血管拡張機能が向上し、抗炎症性の指標が改善されたことが報告されています3。また、スポーツ選手における運動時の乳酸蓄積の緩衝とパフォーマンス向上についても実証されています4。
食品からの摂取目安とサプリの必要性(難易度:中)
鶏肉、牛肉、豚肉などの肉類に多く含まれています。日常的に肉を摂取する食事においてはある程度の量が補給されますが、カルノシンは血中のカルノシナーゼという酵素によって速やかに分解されるため、より持続的な効果や高用量(500〜1000mg)を目的とする場合は、サプリメント(または前駆体のβ-アラニン)が利用されます。
Evidence
科学的根拠(エビデンス・論文等)
Carnosine protects proteins against methylglyoxal-mediated modifications.
概要カルノシンがメチルグリオキサールなどの糖化生成物からタンパク質を保護し、AGEsの形成を防ぐことを証明した基礎研究。
Carnosine: diet and blood levels.
概要食品からのカルノシン摂取と血中動態、および加齢に伴う組織中の糖化抑制効果に関する研究の総説。
Carnosine-Enriched Chicken Meat Improves Microvascular Function and Anti-Inflammatory Phenotype in Patients with Chronic Coronary Syndrome.
概要2026年のRCT。慢性冠症候群の患者において、カルノシンを豊富に含む食品の摂取が微小血管機能と抗炎症表現型を改善することが報告された。
Carnosine-enriched functional food enhances micro- and macrovascular endothelium-independent vasodilation in competitive athletes-a randomized study.
概要2025年のRCT。競技アスリートを対象とした試験において、カルノシンの摂取が血管内皮に依存しない血管拡張機能を向上させることが確認された。
Products · おすすめ商品
この成分を効率よく摂取できる商品
広告(PR):以下には Amazon・iHerb 等のアフィリエイトリンクが含まれます。リンク経由のご購入で運営者が紹介料を得る場合がありますが、製品の評価を報酬の有無で変えることはありません(→編集方針)。

