アルファリポ酸(ALA)
ミトコンドリアのエネルギー代謝において必須の補酵素として機能する有機化合物です。水溶性と脂溶性の両方の性質を併せ持つため、細胞膜および細胞質の両方で抗酸化作用を発揮します。体内で合成されますが、加齢とともに合成量は減少します。糖尿病性神経障害の治療において臨床的な実績があり、インスリン感受性の改善や酸化ストレスの低減に関する研究が多数報告されています。
牛や豚のレバー、ほうれん草、トマトなどに微量に含まれていますが、食品からの摂取量は極めて少なく、臨床試験で用いられる治療用量(300〜600mg)を食事から摂取することは事実上不可能です。目的とする場合はサプリメントでの補給が必要となります。
作用機序(メカニズム)
科学的根拠(エビデンス・論文等)
Alpha-lipoic acid: molecular mechanisms and therapeutic potential in diabetes.
📌 概要:アルファリポ酸がビタミンCやE、グルタチオンの再生を促す抗酸化ネットワーク機能と、重金属キレート作用を持つことを解説したレビュー。
Alpha-lipoic acid in the treatment of diabetic polyneuropathy in Germany: current evidence from clinical trials.
📌 概要:多施設共同試験において、アルファリポ酸の静脈内および経口投与が糖尿病性神経障害の症状を有意に改善したことを示した。
Combination therapy with pregabalin and thioctic acid offers safer pain control in diabetic neuropathy: a multicenter, double-blind, non-inferiority trial.
📌 概要:糖尿病性神経障害に対する2026年のRCT。チオクト酸(アルファリポ酸)の併用療法が安全かつ効果的な疼痛制御を提供することが確認された。
Crisugabalin Combined with Acetyl-Levo-Carnitine for Diabetic Peripheral Neuropathic Pain: A Phase 2 Randomized Controlled Trial.
📌 概要:2026年のRCTにおいて、糖尿病性末梢神経障害痛の治療における代謝補酵素群の併用が症状緩和に寄与することが示された。
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