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成分マスタ臨床証明レベル: 3

ダサチニブ(Dasatinib)

本来は慢性骨髄性白血病(CML)の治療に用いられるチロシンキナーゼ阻害薬(分子標的薬)です。しかし2015年にメイヨークリニックの研究で、ケルセチンと併用する「D+Q療法」が、蓄積した老化細胞を死滅させる世界初の『セノリティクス(Senolytics)』であることが発見されました。現在、特発性肺線維症(IPF)や糖尿病性腎臓病、アルツハイマー病など、加齢に伴う難治性疾患に対する老化細胞除去アプローチとして、人間での臨床試験が最も進んでいる医薬品です。

食品からの摂取目安とサプリ的補足
摂取難易度:不可

ダサチニブは完全な「処方箋医薬品(抗がん剤)」であり、食品やサプリメントから摂取することは不可能です。アンチエイジング目的で個人的に使用するには副作用のリスクが高すぎるため、専門医の管理下での臨床試験に限られます。

Target Hallmarks
🧬ゲノム不安定性
テロメア短縮
🎛️エピジェネティクス変化
🧩タンパク質恒常性の喪失
🔄マクロオートファジーの機能低下
🍽️栄養センシングの異常
🔋ミトコンドリア機能障害
🧟細胞老化
🌱幹細胞の枯渇
📡細胞間コミュニケーションの異常
🔥慢性炎症
🦠ディスバイオーシス(腸内細菌叢の乱れ)

作用機序(メカニズム)

ダサチニブ単独での抗老化効果というよりは、D+Q(ダサチニブ+ケルセチン)の相乗効果による「広範囲な老化細胞の除去」が最大のメカニズムです。 1. SCAPs(老化細胞抗アポトーシス経路)の阻害論文 老化細胞は、自身が死なないために特定の生存経路(SCAPs)を活性化させています。ダサチニブは「Ephrin(エフリン)依存性受容体チロシンキナーゼ」などの生存経路を強力に遮断します。しかしこれだけでは全ての老化細胞を殺せないため、PI3K/AKT経路を遮断するケルセチンと併用(D+Q)することで、多様な組織のゾンビ細胞を一掃することが可能になります論文。 2. 人間での老化細胞減少と血液脳関門(BBB)の通過論文論文 人間を対象とした臨床試験において、D+Qをわずか数日間投与しただけで、脂肪組織内の「老化細胞」が実際に減少し、血中のSASP因子(炎症性サイトカイン)も低下することが証明されています論文。さらに2023年発表のNature Medicine誌の論文では、D+Qが血液脳関門(BBB)を通過して脳内に到達し、アルツハイマー病患者の脳脊髄液中のバイオマーカーを変化させるという画期的な結果が報告されました論文

科学的根拠(エビデンス・論文等)

細胞実験(In vitro)Aging Cell

The Achilles' heel of senescent cells: from transcriptome to senolytic drugs

📌 概要:ケルセチン単体では内皮細胞の老化を防ぎ、ダサチニブとの併用(D+Q)によって広範な老化細胞の除去が可能になる世界初のセノリティクス療法を発見。

2015-08-01 発表論文を読む
人間での臨床試験EBioMedicine

Senolytics decrease senescent cells in humans: Preliminary report from a clinical trial of Dasatinib plus Quercetin in individuals with diabetic kidney disease

📌 概要:人間の患者に対してダサチニブとケルセチン(D+Q)を投与した結果、わずか11日間で脂肪組織中の老化細胞が有意に減少することを実証した。

2019-09-01 発表論文を読む
人間での臨床試験Nature Medicine

Senolytic therapy in mild Alzheimer's disease: a phase 1 feasibility trial.

📌 概要:軽度アルツハイマー病患者に対するD+Qの世界初のフェーズ1試験。薬剤が血液脳関門(BBB)を通過して脳内に到達し、脳脊髄液中のSASP因子やアミロイドβ関連バイオマーカーを実際に変化させることを証明した。

2023-10-01 発表論文を読む
人間での臨床試験EBioMedicine

Senolytics dasatinib and quercetin in idiopathic pulmonary fibrosis: results of a phase I, single-blind, single-center, randomized, placebo-controlled pilot trial on feasibility and tolerability.

📌 概要:特発性肺線維症(IPF)患者に対するプラセボ対照フェーズ1試験。2019年のパイロット試験をさらに厳密にしたもので、D+Q療法の高い安全性(忍容性)が確認され、本格的なフェーズ2への道を開いた。

2023-04-01 発表論文を読む

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