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成分マスタ臨床証明レベル: 5

カナグリフロジン(Canagliflozin)

腎臓の近位尿細管におけるブドウ糖の再吸収を阻害し、尿中にブドウ糖を排出させるSGLT2阻害薬(2型糖尿病治療薬)です。米国国立老化研究所(NIA)の「介入テストプログラム(ITP)」において、オスのみとはいえ【マウスの寿命を有意に延長(最大14%)】したことが証明され、長寿医学の分野においてメトホルミンやアカルボースに次ぐ次世代の「抗老化ドラッグ」として大きな注目を集めています。長寿効果の背景には、単なる血糖低下だけでなく、疑似的なカロリー制限状態を作り出すことによるmTORの抑制とAMPKの活性化が関与していると考えられています。

食品からの摂取目安とサプリ的補足
摂取難易度:不可

カナグリフロジンは、リンゴの樹皮から発見された成分(フロリジン)を構造改変して開発された完全な「医薬品」であり、日常的な食品やサプリメントからは一切摂取できません。効果を得るには医師の処方(商品名:カナグルなど)、または個人輸入を利用する必要があります。

Target Hallmarks
🧬ゲノム不安定性
テロメア短縮
🎛️エピジェネティクス変化
🧩タンパク質恒常性の喪失
🔄マクロオートファジーの機能低下
🍽️栄養センシングの異常
🔋ミトコンドリア機能障害
🧟細胞老化
🌱幹細胞の枯渇
📡細胞間コミュニケーションの異常
🔥慢性炎症
🦠ディスバイオーシス(腸内細菌叢の乱れ)

作用機序(メカニズム)

カナグリフロジンの抗老化メカニズムは、主に「疑似カロリー制限」と「AMPK/mTOR経路の最適化」によって説明されます。 1. 尿中への糖排出による疑似カロリー制限論文 SGLT2(ナトリウム・グルコース共輸送体2)を阻害することで、本来体内に再吸収されるはずのブドウ糖を1日あたり数十グラム強制的に尿中へ排出します。これにより、物理的に食事量を減らさずとも、体内は「カロリー制限(CR)」と類似した代謝状態(絶食模倣状態)に移行します。 2. AMPKの活性化とmTORの抑制論文 細胞内のエネルギーレベル(ATP)が低下するため、エネルギーセンサーである「AMPK」がリン酸化され活性化します。AMPKの活性化は、老化のアクセルである「mTOR」経路を強力に抑制し、オートファジー(細胞内の不要タンパク質の分解・リサイクル)を促進します。 3. ITPにおける寿命延長と加齢性病変の遅延論文論文 NIAのITPにおいて、カナグリフロジンを投与されたオスマウスは中央値で14%の寿命延長を示しました論文。さらに近年の病理学的解析により、心臓、腎臓、肝臓、副腎における「加齢に伴う微小病変(組織の線維化や炎症など)」の進行を有意に遅らせることが確認されています論文。また、人間においても大規模試験(CANVAS試験、CREDENCE試験)で強力な心・腎保護作用が証明されています論文論文

科学的根拠(エビデンス・論文等)

動物実験(in vivo)JCI Insight

Canagliflozin extends life span in genetically heterogeneous male but not female mice.

📌 概要:米国国立老化研究所(NIA)の介入テストプログラム(ITP)。カナグリフロジン投与により、オスマウスの中央寿命が14%延長した(メスには寿命延長効果が見られなかった)。

2020-11-05 発表論文を読む
人間での臨床試験N Engl J Med

Canagliflozin and Cardiovascular and Renal Events in Type 2 Diabetes (CANVAS Program).

📌 概要:10,142人の2型糖尿病患者を対象とした国際的大規模試験。カナグリフロジン投与群はプラセボ群と比較して、心血管イベント(死亡、心筋梗塞、脳卒中)のリスクを14%有意に低下させた。

2017-08-17 発表論文を読む
人間での臨床試験N Engl J Med

Canagliflozin and Renal Outcomes in Type 2 Diabetes and Nephropathy (CREDENCE).

📌 概要:腎疾患を伴う2型糖尿病患者において、カナグリフロジンは末期腎不全への進行や心血管死のリスクを30%減少させ、極めて強力な腎臓保護作用を持つことが証明された。

2019-06-13 発表論文を読む
細胞実験(in vitro)Biomed Pharmacother

Sodium-glucose co-transporter-2 (SGLT-2) inhibition reduces glucose uptake to induce breast cancer cell growth arrest through AMPK/mTOR pathway.

📌 概要:SGLT2阻害が細胞へのグルコース取り込みを意図的に低下させ、エネルギー枯渇を感知するAMPKを活性化し、同時に老化経路であるmTORを抑制するメカニズムを解明した。

2020-12-01 発表論文を読む
動物実験(in vivo)GeroScience

Canagliflozin retards age-related lesions in heart, kidney, liver, and adrenal gland in genetically heterogenous male mice.

📌 概要:ITPにおける最新の病理学的解析。カナグリフロジンを投与されたマウスでは、加齢に伴って発生する心臓・腎臓・肝臓などの微小な病変(組織の老朽化ダメージ)の進行が有意に遅延していることが確認された。

2023-02-01 発表論文を読む

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